この記事を書いている私は
・FP2級取得
・元公務員、現在はOL、社会人4年目の26歳です。
・資産運用歴4年目で、資産運用は60万円以上の含み益があります。
・手取り18万円で、毎月5万円を新NISAに投資しています。
公務員の投資って禁止されている?
結論からいうと、公務員も投資をしてOK! 私は元公務員ですが、現役時代にも実際に投資をしていました。国家公務員法と地方公務員法では副業を禁止しています(国家公務員法第103条、地方公務員法第38条)。
しかし、一般的に投資は他者から報酬を得るものではないため副業とは見なされません。投資は法律で規定される副業にはあたらないと解釈されています。
つまり、副業が禁止であっても、投資は問題とならないと考えてよいでしょう。
公務員が資産運用する必要はあるのか
公務員の皆さんは今の給与に満足している人はどれくらいいるでしょか。公務員は副業が禁止されているため、上手に資産運用をして、お金を増やしていくしかありません。資産運用をする必要性について考え、一歩踏み出しましょう。
将来の子供の教育費や住宅資金のために
現在社会人4年目の私の給与は手取りで約18万円です。
総務省の「総務省統計局2023年家計調査結果」によると、2023年の単身世帯・民営借家の1カ月の平均生活費は、約18万9250円でした。生活費の内訳は下記のとおりです。
支出項目 | 平均値 |
住宅費 | 5万3,690円 |
食費 | 3万9,202円 |
光熱費 | 1万1,814円 |
家具・家具用品 | 5,236円 |
被服費・履き物 | 4,675円 |
保険医療費 | 6,209円 |
交通・通信費 | 2万4,618円 |
教養娯楽費 | 1万8,943円 |
その他 | 2万4,863円 |
合計 | 18万9,250円 |
現在、給与は上がらないのに、物価は上昇していく一方。毎月、生活していくことで精一杯ですよね。
ボーナスで多少は貯金をしているけれど、昨今の物価高で預貯金だけでは大丈夫なのか。
今後、結婚して子供が生まれたら、子どもの教育費や住宅購入といったライフイベントの備えは十分あるのか。老後の生活などの備えは十分なのか
と思っている人は多いのではないでしょうか。
しかし、前述のとおり、公務員は副業が禁止されています。そのため、副業でお金を稼ぐことはできません。
ただ、公務員の方でも、資産運用で将来に備えることは可能です。
むしろ副業のできない公務員だからこそ、資産を増やすために資産運用が大事になってくるでしょう。
インフレ対策のために
インフレーション(インフレ)というのは物の値段が上がっていくことです。
先ほども少し触れたように、昨今、物価が高騰しています。皆さんも食品の値上がりなどで身近に感じていると思います。
数年前は100円で買えた物が今では150円するなんて当たり前にありますよね。
銀行にお金を預けていてもお金は増えません。なので、実質、自分の持っているお金の価値が減ってしまうことになります。
貯金によって持っているお金がインフレになる率と同様に増えていけばいいのですが、現在の銀行の預金金利は0.001%ほどで、貯金をしいてもほとんどお金は増えません。
インフレ率についていく、あるいはそれを上回るように資産運用することで、自分の持っているお金の価値が目減りすることを防ぐことができます。そのために、投資などによる資産運用が必要となってくるのです。
公務員におすすめな資産運用はこれ!
結論から言いうと、公務員におすすめの資産運用は新NISAのつみたて投資枠を活用した投資信託です。
- 安定した収入があるので継続しやすい
- 金融庁のお墨付きの制度だから、安心して投資ができる
- 銀行で貯金するよりもお金が増やせる
- 忙しい部署でもほったらかしで資産運用ができる
上記のおすすめ理由を順に紹介していきます。
①安定した収入があるので継続しやすい
公務員の投資が最強といわれる理由に挙げられるのが、収入が安定していることです。
投資は長期的に継続しておこなうことが基本であるため、収入が激しく変動せず、収支計画が立てやすいことは大きな強みになります。
公務員の収入は毎月一定額が確実に入るため、無理な投資をしない限り資金不足に陥ることはないでしょう。
また、勤務年数とともに収入が上がっていくため、数年後、数十年後にいくら収入があるのか、いくら貯蓄があるのかをある程度予想できます。
そのため、たとえば、「20年後に1,000万円不動産を購入するために毎月4万円を積み立てる」といった具体的な収支計画を立てることも可能です。
ただ、公務員は収入が安定しているメリットがある一方で、決して高収入とはいえません。だからこそ、積極的に投資に取り組んで、資産を増やすことをおすすめします。
②金融庁墨つきの制度で安心して投資ができる
公務員の方はやっぱりリスクが怖いという考えを持っている方が多いのかと思います。
しかし、他の投資やiDeCoとは違いNISAのつみたて投資枠では金融庁が定めている条件を満たしている商品しか購入することができません。
したがって、金融庁からのお墨付きをもらえた商品しかないため安心して購入することができます。
③銀行で貯金するよりもお金が増やせる
投資を始めていないほとんどのひとが、投資はリスクが、、、、。って思っていませんか?
投資もリターンを求めるため、少なからずリスクがあります。しかし、貯金にもリスクがあるのはご存知ですか?
現在の銀行の預金金利は0.001%で、貯金をしいてもほとんどお金は増えません。物の値段は上がっていくため、1年前に100円で買えた物が1年後には100円じゃ買えなくなっているのです。
これは、貯金で持っていたとしても実質的なお金の価値が下がっているということです。
貯金をしていても実質的な価値が下がるのであれば、貯金にもリスクがあるということなのです。
物の値段は上がるのに、銀行に預けてもお金は増えず、給料も増えない。そうなると、手元は苦しくなる一方ですので、むしろ、お金の増えない預金だけではリスクです。
せめて、物価の上昇程度には投資で資産運用し、お金でお金を増やす必要があります。
たしかに投資にはリスクもあります。しかし、投資は上がるか、下がるかのギャンブルではありません。成長し続ける資産にお金を置き、じっくり長く育てれば、誰でも預金より高いリターンを得ることは十分可能です。
④忙しい部署でもほったらかしで資産運用ができる
NISAは最初に購入する商品と毎月の購入する額と購入する日を決めてしまえば、NISAを始める手続きを終えてからは、毎月やらなければいけない作業はありません。
「うっかり買い付けするのを忘れてしまった」なんてことはありませんので、忙しい公務員でもラクに運用できます。
最初に購入する商品と毎月の購入する額と購入する日を決めてしまえば、基本的に毎月、自動で口座引き落としor自動でクレジットカードにより購入となります。そのため、ほったらかしておいても大丈夫という状態になります。
私もNISAを始めてから毎月1回、状況確認する程度ですが、なにも問題はありません。
新NISAのつみたて投資枠を利用する際の注意点
新NISAを始める際は、以下の注意点を確認したうえで、投資を行いましょう。
元本割れの可能性がある
NISAは株式や投資信託といった日々、値段に動きのある金融商品に投資します。
つまり、運用結果によっては利益が生まれることもあれば元本割れ(=損)をするリスクもあります。
ただし元本割れのリスクは、長期投資に取り組むことで軽減できます。金融庁の「NISA早わかりガイドブック」のなかでも、投資対象を分散して長期保有(20年間)した場合は元本割れを起こしていないという分析結果が公表されています。
NISAで資産運用を始める場合は、短期間での売買を繰り返すのではなく、長期保有を心がけましょう。長期運用をするためにも、早く新NISAを始めることがおすすめです。
長期で運用する必要がある
前述したとおり、元本割れのリスクは長期投資に取り組むことで軽減できます。
つみたてNISAは短期で利益を出すことに特化したものではありません。
つみたてNISAは長期間つみたてることで利益が出る可能性が高くなっていく仕組みです。
運用開始直後は元金を下回り不安になるかもしれません。つみたてNISAで成功するためにタブーとされているのは短期売買です。インデックス投資で有名な話に、投資で成績の良い人は亡くなった人、もしくは運用していること自体を忘れている人だったというものがあります。
つまり、「長期間」「ほったらかし」にしている人こそ好成績をおさめているということです。 一時的な感情に影響されて短期売買を繰り返さないようにしましょう。
実際に投資している現役公務員の実績
社会人4年目で、つみたてNISAの運用実績も4年目に入った私の実績はこちらです。
つみたて投資をして4年目に入りました。これまで1,326,661円を投資し、653,238円の利子が出ています。貯金をしていてもお金は増えません。安全な投資をして、資産を増やしていきましょう。
まとめ
公務員は副業が禁止されているため、本業以外の収入源を確保することは簡単ではありません。
しかし、今の収入で満足しているという人はほとんどいないはずです。現在の収入に満足していない場合や、将来に向けた資産形成を進めたい場合は、新NISAのつみたて投資を利用することを積極的に検討してみてください。
やり方がわからない人も、めんどくさがりな人も始めの一歩を踏み出せば、あなたの頑張り次第で未来が明るくなるのです。この機会に、投資の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。